事業仕訳について考える
政権交代があり、“事業仕分”という言葉が、一般的に知られるようになった。
事業仕分のステップは
ステップ1.事業の必要性の検討
ステップ2.事業目的の達成可能性(事業の効果性)の検討
ステップ3.事業の効率性の検討
である。
1.事業の必要性
事業の必要性は、国民や国のために本当に必要なことかどうかが視点になる。
したがって、この必要性に関しては、現在の採算性とか、館であれば入場者の数で判断してはいけない。将来を見据えた判断が必要になる。
ここで大切なことは、国民視点での国民像体系への事業の貢献度を判断することが必要である。
この段階の議論での仕分人としては、仕分ようとする事業に対するステークホルダーの代表と、中間的な立場で自分の価値観ではなく国民の目線で判断することができる有識者の存在が必要である。
この段階で、必要が無いということであれば、事業を止めることになる。
2.事業目的の達成度(事業の効果性)
事業の必要性があることを前提に、その事業が事業の目的を達成するのに適切なアウトプットを生みだしているか?という視点で考える。
この段階の議論での仕分人としては、仕分ようとする事業の実行者(業務遂行者)とその監査人、及び業務の設計を経験している有識者の存在が必要である。
ここで、適切なアウトプットが出せていないという評価であれば、適切なアウトプットを出すように事業の内容を再検討することが必要である。
3.事業の効率性
事業の必要性とその達成可能性が担保できるアウトプットが見出せたら、そのアウトプットを得るための活動が、如何に効率的に行われているかを判断することが必要である。人件費の適切さや経費の使い方の適切さなどを判断することになる。
この段階の議論での仕分人としては、仕分ようとする事業の実行者(経理担当)とその監査人、及び効率化を経験している有識者の存在が必要である。
これらのステップを経て、
◇事業の廃止か継続か
◇継続する事業は、事業内容の見直しか継続か
◇具体的な事業予算額の目標を示す。
を明らかにしていく。
今回、公開で実施されている事業仕分を見ていて、適切なステップと適切な仕分人の選定が行われたのかどうか、非常に不安になる。
仕分人の選定が偏った場合、適切な判断はできない。特に、有識者の役割は、ステークホルダー間の適切な議論の誘導という“ファシリテーター”的な役割は大きい。
事業仕分は、市町村レベルでも行われているが、事業仕分を単なる手段として使われてしまうと、将来に対する大きな問題を潜在化させてしまう可能性がある。
事業仕訳を行う場合、適切なステップ、適切な仕分人の選任という絶対必要である前提条件を整える努力が必要である。
文責 RMS代表 尾嶋 繁
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