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杵築市の決断と行動力に称賛!

今の景気の悪循環を止めるために、以前、新たな雇用の創造に公的資金を投入するという観点を述べた。1216日のニュースで、杵築市が期間と採用人数は限定であるが、大分キャノン関連の非正規雇用の労働者を採用すると伝えられた。

世界的な雇用不安→消費の低迷→企業業績の悪化→解雇(雇用不安)→金融機関からの借入制限→消費の低迷→企業業績の悪化・・・という悪循環を断ち切るには、どんなに少ない収入であろうと収入が安定して得られるという状況、すなわち雇用不安を断ち切ることが必要である。

少ない収入でも安定収入が得られれば、金融機関からの適切な借り入れが可能となり、大型商品(例えば、液晶テレビや自動車など)の消費が復活する。そうすれば、経済は好循環に転じるのではないか。世界が同時に同様の手立てを実施すれば、その効果は高い。(不動産バブルとは状況が違うので、金融機関にお金を投入するという短絡的な手法では、雇用が確保できない→消費が低迷→企業業績が悪化するという循環では、不良債権が増えるだけで効果はないだろう。)

杵築市は、限定的であるが、雇用不安の解消という面で効果を得るだろう。できれば、長期雇用を実現して頂きたい。また、このニュースを聞いて、他の市町村をはじめ都道府県や国に同様の動きが出てくることを期待したい。

話を戻して、杵築市のこの行動が最も評価できることは、単なるお金のバラマキではなく、労働先(働き口)を提供するという視点である。昔から、“働かざるもの食うべからず”という社会の基本的な倫理感がある。困っているからと、お金を提供して解決する手法は日本を弱くする。どんな状況であろうと、労働を提供して収入を得る原則を維持することは、大切であり、杵築市の対応は評価できる。

 すぐに仕事が作れないということであれば、国として今回の状況を好機と捉え、将来の日本を強くするために、職を失った人に対する職業訓練を強化し、職業訓練を受けている期間はある程度の給与を払い、無事に卒業することができた人には賞与を与えるという方法も考えられる。

今、国や都道府県・市町村の各行政機関は、税金をどのように使うと生きた税金になるのかを真剣に議論し、タイムリーに実行すべきである。

また、今回の経験を生かし将来のために、ワークシェアリングの考え方を基本に、行政機関は元より各企業においても、ワークシェアリングを即座に実行できる業務の仕組み作りと労働法等の法の整備を行いたいものである。

以 上

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労働ということを考える

 一言で非正規雇用の労働者であるといっても、自ら進んで非正規雇用の社員であるメリットを享受するために成っている状況とやむを得ず非正規雇用の社員と成っている状況とがあります。

前者の場合でも、後者の場合でも、(額はバラツいても収入が途絶えることがない状態を)安定して得ることができるようになるためには、自分の労働力の提供側としての位置づけを明確にしなければなりません。以下において簡単なモデルを考えます。

組織が求める人材を、技術力の軸とコストパフォーマンスの軸により、4つの次元に区分してみることができます。

Ⅰ次元:技術力の軸:低、コストパフォーマンスの軸:低

この次元は、技術/コストの競争環境を確保するための人材であり、現在の非正規労働者を中心とした人材活用の視点です。つまり、負荷調整機能としての人材活用に位置づけられます。

Ⅱ次元:技術力の軸:低、コストパフォーマンスの軸:高

この次元は、コストリーダーとなる人材で、コストパフォーマンスが(作業の品質は元より、作業のスピードも)優れている人材です。

Ⅲ次元:技術力の軸:高、コストパフォーマンスの軸:低

この次元は、組織が必要とする技術(スキル)を持っている人材であり、特に組織が保有しない技術を持っている人材が求められます。

Ⅳ次元:技術力の軸:高、コストパフォーマンスの軸:高

この次元は、組織が必要とする技術(スキル)を持ち、その面でのコストパフォーマンス面も優れている人材です。非正規労働者であっても、組織(特に実行部隊の現場組織)の中核となる人材です。

このように、組織が求める人材像を4つの次元で考えた時、雇用の安定さという視点から見ると、Ⅳ次元の人材、Ⅲ次元の人材、Ⅱ次元の人材という順に位置づけられます。

今、雇用環境の急激な悪化があるというケースの体験から、自己防衛を考えるとすれば、組織の中で、できるだけ高次の次元に自分が位置づけられるように、技術(スキル)やパフォーマンスの面で、優位に立つものを持たなければならないと思います。

このことは、正規・非正規を問わず、労働の提供という道を生業とするのであれば、いかなる時代においても基本的な原則であり、今こそ、働くことの意味と提供できる労力(労働)の価値について、じっくりと考える良い機会ではないかと思います。

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